四国の東に位置する徳島県は、鳴門の渦潮や阿波踊りが有名です。そのほかにも豊かな自然が楽しめるスポットなど、見どころがたくさんあります。ここでは徳島県のおすすめの観光地を厳選して10選ご紹介します。徳島県の旅を楽しむためにぜひ参考にしてみてください。
目次
徳島県の基本情報
徳島県のおすすめの観光スポットをご紹介する前に、徳島県にはどのような特徴があるのかを知っておきましょう。
徳島といえば【阿波踊り】
徳島県と聞くと、「阿波踊り」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。阿波踊りとはいわゆる「盆踊り」のことで、徳島市の阿波踊りは日本三大祭りのひとつになっています。
徳島の阿波踊りは400年以上の歴史を持っていて、今や日本中に知られる有名な踊りです。毎年8月12日から15日まで、850以上のグループが隊列を組んで街中を踊り歩く活気あふれる4日間となります。
注目度が高い【徳島らーめん】
四国の麺類といえばうどんと思われるのではないでしょうか。最近少しずつ注目を集めているのが「徳島ラーメン」です。
徳島ラーメンは、甘めで濃いスープが特徴です。そのため、徳島ラーメンはご飯のおかずとして食べる人が多く、生卵を入れて食べることから、その味はすき焼きに似ていると言われています。
そして、徳島ラーメンは「茶系」「黄系」「白系」の3種類のスープがあり、それぞれダシや風味が異なるため、食べ比べる楽しみもありますよ。
全国生産日本一の【すだち】
徳島県はすだちの生産が日本一で、すだちの花は徳島県の花に指定されています。
「すだち」は、柚子やかぼすなどと同じ香酸柑橘で、1個の大きさが約25gありビタミンCやクエン酸が豊富です。爽やかな酸味と香りが特徴で、果汁だけでなく皮も料理に使えます。
サンマなどの焼き魚やうどんに絞ったり、ドレッシングやポン酢に入れても美味しいですよ。
徳島県の観光スポットおすすめ10選！
徳島県を訪れたら必ず行ってほしい、おすすめのスポットをご紹介します。
鳴門大橋（渦の道）
徳島県の代表的な観光スポットである「鳴門の渦潮」ですが、この鳴門の渦潮は、鳴門海峡の下流側に現れます。ここの渦の大きさは、世界でも最大規模と言われているほどで、まさにそれは自然が作り出す壮大なアートです。
大鳴門橋をドライブがてら海風を感じながら渡るのも良いですよ。特におすすめなのは、大鳴門橋の橋桁の空間にある「渦の道」という施設です。ここは、450mの海上遊歩道と渦潮展望室が設置されていて、ガラス張りの床から鳴門の渦潮を観ることができます。
「渦の道」へ行けば、観潮船に乗ることなく間近で渦潮の迫力を感じることができますよ。なお、渦の発生時間は日によって異なるため、訪れる前にHPで発生時間を確認するのをおすすめします。
大塚国際美術館
最近、日本中から注目されているのが、こちらの美術館です。世界25ヶ国の美術館が所蔵する西洋名画をレプリカで原寸大に再現した美術館として、多くの人が訪れています。
一般的な美術館とは違い、絵の前にはロープがないため至近距離で鑑賞できる点や、各フロアで様々ななりきりコスプレができることでも人気があります。
ゴッホの「ひまわり」やレオナルド・ダ・ビンチの「最後の晩餐」、ムンクの「叫び」など、誰もが知っている美術品がここで観ることができますよ。
鳴門市ドイツ館
大正6年から9年の3年間、第一次世界大戦時に、青島で日本軍捕虜となったドイツ兵1,000名を収容していた場所です。ここでは、ドイツ兵の人権を尊重し、ドイツ兵の自主的な行動をある程度認めていました。
当時、ドイツ兵は地元の人たちとも交流がありました。この「鳴門市ドイツ館」では、ドイツ兵と地元の人たちの交流や収容生活、ドイツの文化を知ることができる資料が展示されています。
また、ここはアジアで初めてベートーヴェンの「第九」を演奏した場所としても知られています。「第九」が演奏されたときのエピソードを映像とロボットで紹介している「第九シアター」は必見ですよ。
剣山
徳島県のシンボルといわれる「剣山」は、標高1,955ｍの非常に登りやすい山です。登山口から登山道の途中までリフトで行くことができ、山には初心者向けから上級者向けまでのいくつかの登山道があります。道は整備させているため、子ども連れでも安心して登山できますよ。
剣山は、高原植物や原始林などがあるため、四季折々で異なる自然の美しさが見られます。また、太陽が昇る瞬間や、夕日、さらに夜景も美しい場所としても知られています。
自然の美しさを感じながら、レベルに合わせた登山道を歩いてみませんか？
祖谷のかずら橋
「祖谷渓（いやけい）」は日本三大秘境のひとつで、季節によって表情が変わる見事な自然がみどころです。
この祖谷渓にかかっているのが、日本の国指定重要有形民俗文化財に指定されている歴史ある吊り橋「祖谷のかずら橋」です。長さ45m、横幅2mほどで、水面上にかけられている14mの橋は、シナチクカズラという植物で編まれています。
この橋は、この地に隠れ住んでいた平家の落人がかけたもので、追手が侵入してきたときに切り落とせるように作られています。そのため、頑丈でなく渡るときに時間がかかるよう、足元に板を渡していません。
足を乗せると、ギシギシと音がして大きく揺れます。また、足元からはエメラルドグリーンのきれいな川が見えますよ。
夜にはライトアップされ、幻想的な姿も楽しむことができます。橋の近くには温泉もあるので訪れてみてはいかがでしょうか。
眉山
出典：じゃらん 関西さんの投稿
徳島駅から徒歩10分ほどの場所にある「眉山」は、どの方向から眺めても眉の形をしていることからこの名前がつきました。徳島県のシンボルでもある眉山は、「とくしま88景」にも選ばれている県民から親しまれている山です。
「阿波おどり会館」の5階からロープウェイで、標高290mの山頂まで行けます。また、山頂までは自然を楽しみながらのんびり歩いて登ることも可能です。
山頂からは、徳島市街や吉野川の流れが一望できます。また、天気が良い日には、瀬戸内海や紀州の山を眺めることができ、夜景も美しいことでも知られています。ファミリーでもカップルでも楽しめるおすすめのスポットです。
大歩危・小歩危（大歩危峡観光遊覧船）
出典：じゃらん 仏像さんの投稿
「大歩危・小歩危」は、吉野川沿いの「おおぼけ・こぼけ」と読む渓谷のことです。この渓谷は、2億年の時間をかけて、四国の山を横切る吉野川の激流によって結晶片岩が削られてできました。
そして、この大歩危・小歩危は、国の天然記念物、国の名勝に指定されています。ちなみに、大歩危・小歩危の名前は、「大股で歩いたら危ない、小股で歩いても危ない」場所であることからついたそうです。
大理石のような岩肌を眺めるのはもちろん、ラフティングや舟下りなどの遊び体験もできるので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
四国八十八ヶ所霊場大札所「霊山寺」
徳島県は昔、「阿波の国（あわのくに）」と呼ばれていましたが、この阿波の国は空海（弘法大師）が遍路に旅立つ決意をして、遍路を始めた地とされています。
徳島県には四国八十八箇所霊場のうち、1番から23番までがあります。そのうちの1番であるのが「霊山寺」です。霊山寺は、奈良時代にできたお寺で、「一番さん」と呼ばれて徳島県民はもちろん、お遍路をする人たちに親しまれています。
また、霊山寺は四国巡礼を始める寺ということで、巡礼のときに身につける笠や杖、袈裟などを揃えることができます。
うだつの町並み
かつて徳島県美馬市にある脇町南町は、阿波特産の「藍」で栄えていました。この町には江戸時代から明治時代にかけて建てられた民家がたくさん残っています。
「うだつの町並み」の「うだつ」とは、隣の家との境に設けられた小屋根つきの壁のことです。うだつは、防火目的でつくられましたが、このうだつを設置するためには莫大な費用がかかったことから、だんだんお金持ちの象徴となっていきました。
ここの「うだつの町並み」は、当時の町並みがそのまま残っていて、400mにも連なっています。この町並みは、国指定重要伝統的建造物群保存地区に指定されている貴重な空間です。昔の人たちの暮らしを想像しながら歩いてみてはいかがでしょうか。
阿波おどり会館
出典：じゃらん
徳島県を代表する「阿波おどり」を1年中楽しめるのが、この「阿波おどり会館」です。JR徳島駅から徒歩10分ほどの場所にあり、眉山へのロープウェイ乗り場もあるため、眉山観光がてら寄ることができますよ。
2階は阿波おどりを観覧できる専用のホールがあり、昼間は阿波おどり会館の専属連が、夜は有名連が毎日交代で阿波おどりを踊ります。また、3階では衣装や小道具、鳴り物などが展示されている阿波おどりミュージアムがあります。
さらに、1階には徳島県のお土産がおいてある物産観光交流プラザもあるので、旅のお土産を探しても良いですね。
徳島県の魅力を味わって楽しもう！
徳島県の観光スポットを10選をご紹介してきました。どのスポットも徳島県の代表的なおすすめの観光地です。徳島県には自然を楽しむスポットや、古い町並みを眺めたり、阿波おどりの歴史を知ったりするスポットなど、楽しい観光地がたくさんあります。
ここでご紹介した観光地を巡り、徳島県の魅力を味わって楽しい旅にしてくださいね。
