沖縄県というと、青い海と空の暖かい土地というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。海に囲まれている沖縄県は、たくさんの歴史と文化を持っています。今回は、沖縄県のおすすめ観光スポットをご紹介します。
目次
沖縄県の基本情報
日本でありながら、異国の雰囲気を感じる沖縄県ですが、沖縄はどのような特徴がある県なのでしょうか。
1年を通して温暖で過ごしやすい気候
沖縄が位置するのは、日本の南西です。年間の平均気温が約23度で、夏は平均気温が約30度、冬の平均気温は約15度で、比較的過ごしやすい気候になっています。
真夏の日差しはとても強いものの、湿気が少ないためジメジメした鬱陶しさはあまり感じません。沖縄へ真夏の時期に行くときは、帽子や日傘などを用意していくことをおすすめします。
琉球王国として独自の文化を持つ
沖縄は、琉球の時代に中国や東南アジア諸国との異文化交流によって、本土とは異なった独特の文化を持つようになりました。それが、三線や紅型、琉球ガラス、エイサーなどです。
また、ラフテーやチャンプルーなどといった沖縄料理も、中国などから影響を受けた独自の食文化と言えます。
アメリカの統治下におかれた歴史がある
沖縄は、昭和20年に太平洋戦争が終わったとき、アメリカによる直接統治となりました。昭和47年に日本に復帰するまでは米ドルが基本通貨で、車は右車線を走行していました。
アメリカの統治下に置かれていた時代に配給されていたコンビーフやポークランチョンミートは、今でも沖縄の人たちに親しまれています。また、沖縄のお土産でも人気の琉球ガラスは、コーラの瓶を再利用したものです。
このように、アメリカ統治時代は沖縄の生活や文化に多大な影響を与えました。
世界に誇れる自然がある
沖縄の海は世界でも有数の透明度を持ち、多くの海洋生物が暮らしています。沖縄に生息するサンゴの数は約200種類です。
また、沖縄には海だけでなく広大な原生林もあり、国の天然記念物に指定されている「ヤンバルクイナ」などが暮らしています。
沖縄県の観光スポットおすすめ10選!
暖かい気候で独特の文化を持つ沖縄ですが、観光をするところはたくさんあります。今回は、北部・中部・南部の3つのエリアに分けて、それぞれのおすすめスポットを厳選して10箇所ご紹介します。
沖縄北部のおすすめ観光スポット
沖縄の北部とには、「やんばる」と呼ばれる亜熱帯のジャングルが広がる地域で知られています。この地域は約1,250種類もの植物が存在し、自然を満喫できるスポットが多い地域です。
美ら海水族館
沖縄の人気スポットといえば、この「美ら海水族館」です。海洋博公園の中にあるこの水族館の最大の目玉である世界最大級の水槽は、全長8.8mもあります。その水槽の中をジンベイザメやマンタが悠々と泳ぐ様子は圧巻です。
さらに、様々なサンゴを大規模に飼育していたり、深海の海に住む生き物などを観察できたり、沖縄の海を満喫できます。沖縄土産や海に住む生き物のぬいぐるみが売られているショップも大人気ですよ。
古宇利島・古宇利大橋
古宇利島は「恋島」と呼ばれていた島で、なかでもティーヌ浜にあるハート型の岩は人気があります。島内には海を見渡せるおしゃれなカフェが多くあり、ゆったりとした時間を過ごすことができますよ。
古宇利島へ行くには全長約2kmの古宇利大橋を渡ります。この橋の左右に広がるエメラルドグリーンの美しい海は絶景です。北部を訪れる際はぜひ行ってほしいおすすめのスポットです。
水納島
沖縄本島の北部に浮かぶ三日月型の島が「水納島」です。この島は、その形から「クロワッサンアイランド」とも呼ばれることもあります。
本島からは高速船で約15分ほどで行くことができる島は、周囲4kmほどのサンゴ礁に囲まれた小さな島です。本島の海も綺麗ですが、水納島は離島ならではの美しい透明度の高い海に魅力があります。
民宿やペンションがあるので、泊りがけで楽しむのも良いでしょう。日頃の忙しさから解き放たれて、ゆったりとした時間を過ごしてくださいね。
沖縄中部のおすすめ観光スポット
沖縄の中部には、ショッピングを楽しめる場所ををはじめとした若者が楽しめるスポットが多くあります。また、中部には沖縄ならではの体験ができるところもあるため、沖縄独特の雰囲気を感じることができるでしょう。
美浜タウンリゾート アメリカンビレッジ
沖縄の北谷町にあるこちらの施設は、ショッピングからグルメ、エンターテインメントが揃っています。また、観覧車やピンク色の壁の建物など、異国情緒あふれる雰囲気が味わえ、写真映えするスポットとしても人気があります。
夜にはイルミネーションが灯り、昼間とは違った光景を楽しめます。併設するサンセットビーチからは美しい夕日が見られるので、ぜひ訪れてみてくださいね。
勝連城跡
沖縄県うるま市にある「勝連城跡」は、登録されている城(グスク)の中でも最古のものとされています。この城は、1972年に日本の史跡に認定、2001年にはユネスコの世界文化遺産に登録、2017年には日本の城100名城に登録されました。
石灰岩でできた城は、敵が攻めてきた時に登りにくい構造になっている階段や、3種類の石積みの方法など、見どころがたくさんです。
お城の頂上まで登ると、前の前に青い海が広がります。かつて居城していた阿麻和利(あまわり)もこの景色を眺めていたのだろうと、思いを馳せながら感じる海風は心地良いですよ。
琉球村
「琉球村」は、恩納村の近くにある琉球文化が体験できるテーマパークです。パーク内には、国登録有形文化財である古民家が立ち並び、昔の人の暮らしを感じることができます。
三線教室やシーサーづくりなどの体験教室は、沖縄ならではの体験ができるとして、子どもから大人までに人気があります。また、パーク内ではエイサー演舞や島唄ライヴが定期的に行なわれ、沖縄の伝統芸能に触れることができるのも楽しいですよ。
沖縄南部のおすすめ観光スポット
沖縄の南部には那覇空港があり、沖縄の玄関口としてショッピングができるスポットが充実しています。
また、沖縄を代表する首里城や、自然を感じられる場所が多くあります。そのなかでも厳選した3つの観光地をご紹介します。
首里城
「首里城」は、2010年には世界遺産に登録された沖縄のシンボルと言える観光スポットです。かつて琉球王国時代に政治や外交の中心であった首里城は、中国や東南アジアの影響を受けた独特の文化が生まれました。
沖縄の青い空に映える朱色で彩られた城は、日本の本土の城とは全く違う独特なデザインです。このデザインは、中国殿との交流の歴史によるもので、中国と日本の建築文化が融合したものになっています。
首里城を見学するときは、歴史や物語を聞きながら城内をまわることができるオーディオガイドアプリを使うのもおすすめですよ。
国際通り
那覇空港から車で約15分の「国際通り」は、那覇のメインストリートとして人気のスポットです。空港からはバスやモノレールを使うと行きやすいですよ。
1.6kmの通りには、沖縄料理を堪能できる飲食店をはじめ、沖縄土産が売っている店が立ち並んでいます。沖縄スイーツや沖縄定番のお菓子のお店がたくさんあるので、食べ比べするのもおすすめです。
また、沖縄特産品が手に入るショップや第一牧志公設市場など、沖縄を満喫するスポットがあるので、ぜひ訪れてみてくださいね。
玉泉洞(おきなわワールド文化王国)
出典:じゃらん 雷ちゃんさんの投稿
沖縄の歴史や文化、自然を体験できるテーマパークの中にある「玉泉洞」は、国内最大級の鍾乳洞です。全長は5,000mで、鍾乳石は100万本以上もあります。
玉泉洞の鍾乳石は、サンゴを主成分とした琉球石灰岩です。この鍾乳石は沖縄の温暖な気候によって、県外の鍾乳石と比べると成長のスピードが早いことで知られています。
「おきなわワールド文化王国」には、この玉泉洞のほかに琉球王国時代の城下町を再現したエリアや琉球ガラスの工房など見どころが満載です。
斎場御嶽
出典:じゃらん カコさんの投稿
「御嶽(うたき)」とは、沖縄に広く分布している「聖地」のことを言います。そのなかでも、2000年に世界文化遺産に登録された「斎場御嶽(せーふぁうたき)」は、琉球王国時代の御嶽のなかで最も格式が高いとされています。
なかには6つの聖域があり、首里城内にある建物や部屋と同じ名前を持つところもあります。そのことから首里城と何かしらの深い関係があったのではないか、と考えられています。
見学するときは、急な階段や滑りやすいところがあるので、スニーカーなどの歩きやすい履物で行くようにしましょう。車椅子やベビーカーでの入場はできません。
独自の歴史と文化を感じながら沖縄を楽しもう
日本でありながら、異国のような雰囲気を持った沖縄は、観光スポットがたくさんあります。
今回は、山の自然が楽しめる北部、ショッピングやアミューズメントパークが充実した中部、沖縄の歴史を感じることができる南部から10ヶ所を厳選してご紹介しました。
沖縄を訪れたら、その独自の歴史や文化を感じながらぜひ楽しい時間を過ごしてくださいね。