山口県と言えば何を思い浮かべるでしょうか。フグ料理や歴史など思いつく特徴があると思いますが、あまりよく分からないという方も多いのではないでしょうか。実は山口県は観光スポットの宝庫なのです。ここでは初めての山口旅行で外せない、おすすめの観光スポットをご紹介します。
山口県の基本情報
本州の最西端で大自然が広がる地
本州の最西端に位置している山口県は、「西の京」とも呼ばれています。
三方を海(日本海・瀬戸内海・響灘)に開かれており、海岸線は約1,500キロメートルにも及び様々な表情を見せてくれます。広大な海のほかにも日本最大級のカルスト台地やダイナミックな断崖など、自然の多さが魅力です。
また、九州の福岡県とは関門橋と海底の関門トンネルで結ばれており、関門海峡の海底を徒歩15分ほどで通り抜けることができます。
歴史好きにはたまらない史跡や街並み
山口県は、日本の歴史においても重要なできごとの舞台になり、大河ドラマ「花燃ゆ」が撮影されたことも話題になりました。また、初代の伊藤博文をはじめ、全国で一番多くの総理大臣を輩出していることでも有名です。
県内には萩市と下関市を中心に、至る所に数多くの歴史を感じられる観光スポットがあります。幕末の志士や政治家のゆかりの地である史跡や、江戸時代の面影が残る街並みは歴史好きはもちろん、歴史好きでなくとも楽しめるでしょう。
絶景から温泉まで観光スポット盛りだくさん!
自然に恵まれた山口県は、その自然を満喫するのはもちろんですが、フォトジェニックな絶景スポットでSNS映えする写真を撮影して回るのも良いでしょう。
また、いたるところに温泉郷があるので、観光に疲れたら温泉で一休みしたり宿泊したりするのもおすすめです。
ご当地グルメの宝庫!
山口県では「フク」と呼ばれるフグ料理が有名ですが、自然に恵まれているため他にも海山の幸がたくさんあります。ハモやアンコウ、車エビなどの海の幸と、オリジナル地鶏の「長州黒かしわ」「無角和牛」など珍しいごちそうの宝庫です。
また、川棚温泉名物の「瓦そば」、下関で生まれた「とんちゃん鍋」、山口市の「ばりそば」など、地元で愛されるグルメを楽しめます。
山口県観光スポットおすすめ10選!
【下関・秋吉台・宇部エリア】角島大橋
全長1,780mにもおよび、海士ヶ瀬を跨ぐ『角島大橋』は山口県屈指の観光スポットで、映画やCMなどのロケ地にもなっている人気スポットです。
下関市と角島を繋ぐこの橋は通行料が無料で、コバルトブルーの海を眺めながらドライブを楽しめます。橋のたもとにある「海士ヶ瀬公園」には展望台があるので、橋をゆっくり鑑賞したり撮影したりするのにおすすめです。
【下関・秋吉台・宇部エリア】秋芳洞
日本最大級のカルスト台地である「秋吉台」の地下100mにある『秋芳洞』もまた日本最大級の大鍾乳洞で、特別天然記念物にも指定されています。
総延長は10kmを超えますが観光コースは約1kmです。このコースには何万年もかけて形成されたダイナミックな造形が圧巻の見どころが何ヶ所もあります。
洞内の気温は四季を通じて17℃になっており、夏は涼しく冬は暖かいため快適に散策することができ、家族連れにもおすすめです。
【下関・秋吉台・宇部エリア】関門海峡
『関門海峡』は下関市と福岡県北九州市の間にある海峡で、二つの地を結ぶ全長1,068mの大吊橋「関門橋」は見事です。
このエリアには壇ノ浦の戦いの記念像などがある「みもすそ川公園」や関門海峡を眺める「海峡ゆめタワー」、中国地方最大級の水族館「海響館」などがあり、ここだけでも十分楽しめる観光スポットになっています。
海底トンネルを歩いて15分程で北九州へ渡ることもできるので、海底散歩を楽しむのも良いでしょう。
【萩・長門エリア】元乃隅神社
ずらっと連なる123基もの鳥居が並ぶ『元乃隅神社』は、山口県でも有数の撮影スポットです。テクニックが無くとも、赤・青・緑のコントラストが美しい写真を撮ることができます。
また、鳥居をくぐり終えた先にある断崖では、そのしぶきが30mにおよぶこともある「竜宮の潮吹き」というダイナミックな現象が見られます。
約6mの大鳥居の上部には賽銭箱が設置されており、入れば願いが叶うと言われているのでぜひチャレンジしてみましょう。
【萩・長門エリア】千畳敷
標高333mの高台に草原が広がる『千畳敷』は、眼下に広大な日本海や海に浮かぶ島々を望めます。
果てしなく広がる海と空の雄大な眺め、四季折々の花が彩る高原が、解放感と癒しを与えてくれます。広大な自然を満喫できるので、キャンプ場としても人気があります。
【萩・長門エリア】萩城城下町
2015年に明治日本の産業革命遺産のひとつとして世界文化遺産に登録された『萩城城下町』は、当時の面影が感じられる、歴史ロマン溢れる美しい街並みです。
1604年に毛利輝元が萩城を築き、この町を長州藩の拠点としていたことから、数多くの幕末の志士ゆかりの史跡が残されています。
江戸時代の美しい街並みが綺麗に保存されており、特に歴史好きの方にはたまらないスポットです。
【山口・防府エリア】瑠璃光寺五重塔
国宝である『瑠璃光寺五重塔』は、全国に現存する五重塔の中でも10番目に古く、その美しさから日本三名塔のひとつにもなっています。
境内の香山公園は梅や桜、紅葉の名所にもなっており、池を前にした全景は四季折々で様々な表情を見せ、その景観美が撮影スポットとしても人気があります。日没からはライトアップもされるので、その幻想的な美しい姿も必見です。
【山口・防府エリア】防府天満宮
こちらの『防府天満宮』は日本で最初に創建された天満宮で、日本の三天神のひとつです。
境内には16種類1100本の梅が植えられており、春には梅まつりが催され、境内いっぱいに咲き誇る梅の姿を楽しむことができます。
他にも年間を通して様々な行事が催されており、なかでも8月に行われる御誕辰祭や、11月の御神幸祭は多くの参拝者で賑わいます。
【岩国・柳井・周南エリア】錦帯橋
岩国市錦川にかかる『錦帯橋』は日本三名橋のひとつで、創建以来350年以上その技術と美しい姿が守られています。
その美しさは当時、江戸へ上る途中の篤姫の耳にも入り、回り道をしてまで渡ったという記録も残されている程です。
珍しい木造の五連のアーチと四季折々の美しい風景が、いつ訪れても穏やかな気持ちにさせてくれます。
【岩国・柳井・周南エリア】白壁の街並み
柳井市古市・金屋地区では、江戸時代の商家の家並みが約200mに渡って続きます。白い壁と格子窓の家並みが石畳の通りに続き、風情のある街並みを楽しめます。
多くの建物が100年以上前に建てられており、中まで公開されている商家もあり、置かれている家具などからも歴史を感じられますよ。
夏に催される金魚ちょうちん祭りでは、可愛らしい金魚の形をしたちょうちんが並び、目にも楽しい光景が見られます。
大自然と情緒あふれる街並みに癒されに山口県へ行こう!
山口県には、大自然を満喫できる場所や、古き良き時代を感じられる風情のある街並み、歴史や伝統の技が光る史跡や建造物など、観光スポットがたくさんあります。
温泉やご当地グルメを楽しみながら、ゆっくりと大自然や街並みを散策して、日々の疲れを癒す旅を楽しむのはいかがでしょうか。きっとまた山口県を訪れたくなりますよ!