静岡県は、自然・歴史・文化・グルメと見どころ満載な観光地です。2013年に「富士山」が世界文化遺産に登録されたことで、さらにその人気が高まっています。今回は、静岡県のおすすめ観光スポットをご紹介します。静岡県への観光プランを考える際の参考にしてみてください。
静岡県の基本情報
東西に広く温暖な地域
日本のほぼ中央に位置する静岡県は、南北に118km、東西に155kmと東西に長い地形をしています。南側は相模灘・駿河湾・遠州灘に面し、北側には富士山などの山岳地帯が広がっています。
北部の山岳地帯を除いては、全国でも有数の温暖な気候の土地で、冬でも平野部はあまり雪が降らず過ごしやすいのが特徴です。
自然・歴史・グルメなど見どころ満載
2013年に世界文化遺産に登録された霊峰「富士山」をはじめ、静岡県には海・山・湖・滝など豊かで美しい自然がたくさんあります。優美な富士山を眺められる景勝地も多く、国内外を問わず観光客を魅了しています。
また、由緒ある神社仏閣が数多く存在する静岡県は、徳川家康ゆかりの地としても知られています。家康公と繋がりの深い歴史スポットも見どころのひとつです。
海あり山ありの静岡県は食材の宝庫でもあります。B級グルメで有名な「富士宮やきそば」をはじめ、「浜松餃子」「静岡おでん」など、地元食材を使ったユニークなご当地グルメは静岡観光には欠かせません。
都心からのアクセスも良好
都内から新幹線を利用する場合、東部の三島へは1時間弱、西部の浜松でも約1時間半~2時間でアクセスできます。気軽に日帰り観光を楽しめるのも静岡県の魅力のひとつと言えます。
静岡県観光スポットおすすめ10選!
【富士山麓エリア】富士山本宮浅間大社
出典:じゃらん こばさんの投稿
全国に約1,300ある浅間神社の総本宮で、富士山世界遺産の構成資産のひとつです。
主祭神は「木花之佐久夜毘売命」(このはなのさくやひめのみこと)で、家庭円満・安産などの御利益があるとされています。気高く壮麗な本宮社殿は徳川家康により造営されたもので、なかでも本殿は国の重要文化財に指定されています。
境内にある特別天然記念物の「湧玉池」も必見です。富士山の雪解け水が、幾層にも重なる溶岩の間を通って湧き出ている池で、透き通った美しい水面には時折鴨の泳ぐ姿も見られます。日常の喧騒を忘れて心を落ち着けることができる癒やしスポットです。
「富士山本宮浅間大社」に行ったら、隣接する「お宮横町」にも立ち寄ってみてください。富士宮焼きそばや静岡おでんをはじめ、富士山餃子や地ビールなどのご当地グルメを堪能することができますよ。
【富士山麓エリア】白糸の滝
滝と言えば、雄々しく壮大なものをイメージする人も多いかもしれません。しかし、「白糸の滝」はそうしたイメージとは対照的な、優美さと繊細さを兼ね備えた滝です。
湾曲した岩壁の間から流れ落ちる数百の滝は絹糸のように美しく清らかで、見ていると心が洗われます。国の名勝及び天然記念物として指定を受けている他、富士山世界遺産の構成資産にもなっています。
滝全体を見渡せる展望スペースもありますが、滝壺に近づくには100段ほどの階段を下りなければなりません。「滝の近くでマイナスイオンを浴びてリフレッシュしたい」という人は、歩きやすい靴で行くと良いでしょう。
すぐ近くには「音止の滝」もありますので、こちらもあわせて立ち寄ってみてください。
【富士山麓エリア】御殿場プレミアム・アウトレット
富士山の麓に広がる、国内最大級の店舗面積を誇るアウトレットモールです。国内外の人気ファッションブランドをはじめ、スポーツ・アウトドア・インテリア・生活雑貨・飲食店などが揃っています。
モール内には遊具を設置した「プレイグラウンド」もありますので、ショッピングの合間に子どもを遊ばせることもできますよ。富士山を間近に眺めながら、広々としたアウトレットモールでお得なお買い物を楽しんでみてはいかがでしょうか。
【伊豆エリア】修善寺温泉
“伊豆の小京都”と称される修善寺にあるのが、日本百名湯にも選ばれている「修善寺温泉」です。伊豆半島で最も古い温泉で、弘法大師とゆかりが深いことでも知られています。
温泉街の中心には、弘法大師が開いた寺である「修禅寺」があります。境内には「鐘楼堂」や「阿吽の滝」など、歴史・伝統を感じられる場所が多数あるので、ぜひ訪れてみてください。
温泉街を流れる桂川沿いに続く「竹林の小径」も、心安らぐ景観が楽しめるスポットとして大人気です。
日帰り温泉が可能な施設も多いので、気軽に名湯を楽しむこともできますよ。
【伊豆エリア】來宮神社
全国に44あるキノミヤジンジャの総社で、来福・縁起の御利益があるとされています。境内には高さ約26m、樹齢2,000年を超える大楠があり、パワースポットとして観光客の注目を集めています。この大楠は來宮神社のご神木で、国の天然記念物にも指定されています。
また、「來宮神社」は境内の環境作りにも力を入れており、若い女性を中心に人気が高いです。夕暮れからは、鳥かごや浮き球に仕込まれた160個のLEDが大楠の周りや境内に灯り、”木霊”が表現されるプロジェクトが見られる他、境内にある茶寮では来福スイーツを楽しむことができますよ。
女子旅やカップルで訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
【伊豆エリア】大室山
標高580m、お椀を逆さまにしたような形の「大室山」は、伊東・伊豆高原のランドマーク的な存在です。国の天然記念物にも指定されています。
山頂にある周囲約1kmの噴火口跡を散策する「お鉢めぐり」では、富士山はもちろんのこと、南アルプスの山々や房総半島まで見渡すことができます。遮るものがない、360度の大パノラマからの絶景は一見の価値ありです。山頂まではリフトがあり、約6分間の空中散歩が楽しめますよ。
【静岡・清水エリア】三保松原
美保半島にある景勝地で、海・松原・富士山が織りなす美しい景色は、古くから和歌や絵画にも描かれてきました。大正11年に日本で初めて国の名勝に指定された「三保松原」は、富士山世界遺産の構成資産のひとつにもなっています。
「三保松原」にある「羽衣の松」は、天女が舞い降りて羽衣をかけたとされる「羽衣伝説」の舞台としても広く知られています。近くの「御穂神社」には、天女の羽衣の切れ端と言われるものが保存されていますので、あわせて立ち寄ってみてください。
2019年には「三保松原」の魅力を紹介する施設、静岡市三保松原文化創造センター「みほしるべ」がオープンし、ますます注目度が高まっています。
【静岡・清水エリア】久能山東照宮
徳川家康公を御祭神として祀る、全国東照宮の創祀が「久能山東照宮」です。極彩色の豪華絢爛な社殿は、江戸時代初期の代表的な建造物として国宝の指定を受けています。
境内にある「久能山東照宮博物館」では、家康公が愛用した品々や、徳川歴代将軍の武器・武具など、非常に歴史的価値のある収蔵物の数々を見ることができます。
「久能山東照宮」で、歴史の重みと徳川家康公の威厳を感じてみてください。
【浜名湖・浜松エリア】うなぎパイファクトリー
浜松銘菓「うなぎパイ」について楽しく学べる大人気スポットです。無料の工場見学では、うなぎパイの秘密や製造工程について知ることができます。
他にも、マスコットキャラクターの「うなくん」がうなぎパイについて分かりやすく紹介してくれる「うなぎパイシアター」や、うなぎパイを使ったスイーツが楽しめる「うなぎパイカフェ」など、見どころ満載で子どもから大人まで楽しめます。
ファクトリー内の手すりはうなぎの形になっているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
【浜名湖・浜松エリア】浜名湖 ぬくもりの森
浜松の建築家である佐々木茂良氏によって創られた複合施設です。そこには、まるでおとぎ話の世界に迷い込んでしまったかのような不思議で可愛らしい空間が広がっています。
小さな森の中には、カフェやケーキ屋さん、レストラン、雑貨ショップなどメルヘンチックな雰囲気のお店が揃い、可愛いものが好きな人にはたまらないスポットとなっています。インスタ映えも抜群で、女子旅におすすめですよ。
富士山を眺めながら静岡県観光を満喫しよう
静岡県は富士山の世界文化遺産登録以降、国内外からさらなる注目を集めている人気の観光地です。富士山をはじめとする美しい自然の数々や、歴史の息づかいを感じるスポット、海や山の幸に恵まれた静岡ならではのご当地グルメなど、どこを取っても見どころがたくさんあります。
日帰りでも訪れやすいので、「都会の喧騒を離れてちょっとのんびりしたいな…」という人にもおすすめです。魅力溢れる静岡県にぜひ足を運んでみてください。