長崎県は、古くから海外貿易を行い国際都市として発展してきました。県内には異国情緒溢れる建造物が数多くある他、雄大な自然やレジャーなども充実しており見どころが満載です。今回は、長崎県を訪れたらぜひ足を運んでほしいおすすめ観光スポットをご紹介します。
目次
長崎県の基本情報
異国文化が息づく観光都市
長崎県は、古くから日本と海外の交流地点として多くの人や文化が行き交い、国際都市として発展してきた歴史を持っています。江戸時代の鎖国中にあっても唯一港が開かれていたことはよく知られた史実です。
県内には今もなおヨーロッパや中国の影響が随所に色濃く残っており、「グラバー園」のノスタルジックな洋館やキリシタンの歴史を物語る教会、「長崎新地中華街」などは人気の観光スポットとなっています。
被爆地として平和の願いを世界に発信し続けている
長崎県は第二次世界大戦中、広島に次ぐ被爆地となってしまった悲しい歴史を持つ都市でもあります。
悲惨な戦争を二度と繰り返さないために、原爆の恐ろしさを語り伝えるとともに、平和への切なる願いを世界に向けて発信し続けています。
島の数が日本一多い
長崎県には大小様々な島があり、その数は日本最多の971にも上ります。
世界文化遺産に登録された「軍艦島」をはじめ、豊かな自然とユニークな生態系が見られる「対馬島」や、エメラルドグリーンの海と神社巡りが楽しめる「壱岐島」、静かに佇む美しい教会群がある「福江島」など、島ごとに魅力的なスポットが満載です。
ご当地グルメが豊富
鎖国状態の日本で唯一海外との貿易を行っていた長崎には、外国に影響を受けた独自の食文化が根付いています。
長崎ご当地グルメの代表格である「長崎ちゃんぽん」や「長崎カステラ」、佐世保の人気グルメである「佐世保バーガー」など、堪能してみたいグルメが目白押しです。
全国に知られた定番から隠れた一品まで、豊富な地元グルメを楽しめるのも長崎観光の醍醐味と言えるでしょう。
長崎県観光スポットおすすめ10選!
ハウステンボス
日本最大の広さを誇るテーマパークで、長崎観光の定番スポットです。パーク内にはお城や運河など、17世紀のオランダの街並みが再現されており、一年を通して季節の花々が美しく咲き誇っています。
夜には建物やガーデンがイルミネーションで彩られ、パーク全体が光り輝く幻想的な空間へと姿を変えるのも見どころです。
子ども連れで訪れる場合は、2016年7月に新たに誕生した複合施設「ロボットの王国」にもぜひ立ち寄ってみましょう。最先端技術を駆使した数々のロボットと触れ合える体験型ミュージアムや、ロボットが接客・調理をしてくれるレストランがあり、親子で楽しめる施設となっています。
グラバー園
施設にもその名を冠しているトーマス・ブレーク・グラバーは、スコットランド出身の貿易商人です。1859年の開港と同時に来日し、日本の産業革命の推進に大きく貢献しました。
園内では、グラバーがかつて過ごした「旧グラバー住宅」をはじめ、「旧リンガー住宅」「旧オルト住宅」という3つの国指定重要文化財を見ることができます。
特に、「旧グラバー住宅」は2015年に世界文化遺産にも登録されました。いずれも居留地時代の面影を現代に伝える歴史的な建造物です。
この他、園内には長崎市内にあった6つの洋風建築も移築復元されており、散策を楽しみながら歴史ロマンを感じることができます。
大浦天主堂
「グラバー園」のほど近くにそびえ立つのが、現存する天主堂の中では日本最古となる「大浦天主堂」です。2018年に世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を構成する資産のひとつで、潜伏キリシタンの歴史と大きな関わりを持つ建物です。
潜伏キリシタンとは、幕府による厳しいキリスト教弾圧から逃れるため、キリスト教徒であることを隠しながら長い間信仰を守り抜いてきた人々のことを指します。浦上の潜伏キリシタン達が神父に信仰を告白した「信徒発見」の舞台となったのが、この「大浦天主堂」なのです。
拝観する際には、天主堂が神聖な祈りの場であることを改めて心に留め、マナーを守って静かに見学するようにしましょう。
長崎新地中華街
横浜・神戸と並ぶ日本三大中華街のひとつです。中華料理店や中華菓子・中国食材などを販売する店が軒を連ねています。
中華街の醍醐味である食べ歩きはもちろん、それぞれのお店の個性が光る「長崎ちゃんぽん」や「皿うどん」を堪能するのもおすすめです。
1月下旬から2月上旬の春節祭の時期に開催される「長崎ランタンフェスティバル」では、市内中心部が約15,000個の中国ランタンやオブジェで彩られ、長崎新地中華街も極彩色の幻想的な雰囲気に包まれます。この時期に長崎を訪れる場合は必見のイベントです。
稲佐山
標高333mの稲佐山の山頂にある展望台は、香港・モナコに並んで世界新三大夜景に認定された大人気の夜景スポットです。円筒形の展望台からは、夜空に瞬く星々を散りばめたような絶景を360度の大パノラマで観賞することができます。
展望台内には長崎市内が一望できるレストランもあるので、美味しい食事に舌鼓を打ちながら1,000万ドルの夜景を楽しむという贅沢な過ごし方もできますよ。
展望台へのアクセスは、ロープウェイ・スロープカー・車の3つの方法があります。展望台へ向かう途中も景色を楽しみたいという人には、ロープウェイかスロープカーがおすすめです。
平和公園
原爆の爆心地周辺に広がる「平和公園」は、悲しい戦争を再び繰り返さないという誓いと、世界平和への強い願いが込められた公園です。
園内は願いのゾーン・祈りのゾーン・学びのゾーンに分かれています。願いのゾーンに鎮座する「平和記念像」は、天を指した右手が”原爆の恐ろしさ”を、真横に伸ばした左手が”平和”を示しており、軽く瞳を閉じた顔には”犠牲者の冥福を祈る”という想いが表されています。
また、学びのゾーンにある「長崎原爆資料館」は、様々な展示を通して原爆の脅威を知り、平和について考えることができる施設となっています。
長崎を訪れた際にはぜひ立ち寄って、今一度平和の大切さをしっかりと胸に刻みましょう。
長崎バイオパーク
動物達との触れ合い体験にこだわった動物園です。園内の様々なところで実際に動物に触ったり、餌をあげたりすることができます。
自然に近いかたちで動物達と関わることができるため、動物と人間の共生について、文字通り“肌で感じて”学ぶことができるのが最大の魅力です。子どもはもちろん、大人にもおすすめのスポットです。
長崎ペンギン水族館
出典:じゃらん はるさんの投稿
「長崎ペンギン水族館」は、その名の通りペンギンに特化した水族館です。地球上に存在する18種類のペンギンのうち、8種類を見ることができます。
普段は飼育されているペンギン達が自然の海で泳ぐ姿を観察できる「ふれあいペンギンビーチ」などのイベントも必見です。個性豊かなペンギン達に心癒やされてみてはいかがでしょうか。
軍艦島
「軍艦島」は正式名称を「端島」と言います。かつて海底炭坑で栄え、最盛期には東京を遥かに凌ぐ人口密度を誇るなど活気に満ち溢れていました。
良質な石炭が採れる端島炭坑は日本の近代化に大きく貢献しましたが、主要エネルギーが石油に移行したため閉山、軍艦島は無人島となりました。
現在は、各船会社が運航する軍艦島上陸ツアーで、廃墟と化した日本最古の高層RC造アパートなどを見ることができます。2015年には、明治日本の産業革命遺産として世界文化遺産への登録を果たしました。
五島列島
長崎県の西側にある中通島・若松島・奈留島・久賀島・福江島の5つの島を中心とした、140以上の島の集まりが「五島列島」です。
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産が存在する、世界文化遺産の島としても知られています。島内には美しい教会が数多く建てられており、当時のキリシタン達に想いを馳せることができます。
その他、豊かな自然も見どころです。「日本一美しいビーチ」と称される福江島の「高浜海水浴場」では、どこまでも青く澄んだ海に白い砂浜が広がる絶景に出会うことができますよ。
異国情緒を感じながら長崎観光を満喫しよう
長崎県は、歴史・文化・自然・グルメとどこを取っても見どころ満載な魅力溢れる観光地です。異国情緒を感じながら旅を満喫できるのは長崎県ならではと言えるでしょう。
世界文化遺産を訪ねて歴史の重みを知るも良し、雄大な自然や夜景に心癒やされるも良し。子どもから大人まで楽しめるスポットが数多くある長崎県に、ぜひ足を運んでみてください。